目標を手放せば・…目標は達成される
ただ坐るのが座禅のやり方です。
悟りを求めた時点で、座禅は間違ったものになってしまいます。
悟りが目的ではなく、坐るのが目的です。
結果を目的にして、行為するのではなく、行為することを目的にして行為します。
すると目的を達成することができます。
ただやるだけでいいのですから。
達成不可能な目標を打ち立てて、それに向かっていくら努力しても達成することはできません。
目標が達成できない場合、努力ややり方が悪いのではなく、目標の立て方そのものが間違っている場合があります。
私たちは「今の自分を超えたい」「変りたい」と思うことがあります。
そう思うことは間違いではありませんが、気をつけないと「変らねば」という意識は今の自分を否定することになってしまう場合があります。
すると「今の自分さん」が、「ちょっと待ってよ。オレの言い分も聞いてよ。間違っているのかもしれないけど、そう感じてるんだからしょうがないでしょ!」と言ってくるかもしれません。
「今の自分さん」は、決して「自分は正しい。間違っていない」と主張しているわけではなく、「こう感じている」というありのままの状態を言っているだけです。
そんな健気な「今の自分さん」の言うことを無視すれば「あれ!オレの言うことが聞こえないとでも言うの?それじゃあ、もっと大きな声で言うよ」と言いたくなるのは当然です。
「今の自分さん」は「主張を受け入れろ」と言っているのではなく、「存在を無視しないでほしい。ちゃんと向き合ってほしい」と言っているだけですので、「そうなのか…そう感じているんだね」と言ってあげなければなりません。
そうすれば「わかってくれた?ありがとう」と言って、大声を上げることもないでしょうし、変わることに賛同してくれるかもしれません。
不思議ですね。
「変ること」が目的のうちは変ることができなくて、その目的を手放し、ありのままの自分と向き合ったときに当初の目的を達成することがあるのですから…
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