前世のお話
フリーライターとして大いに活動していた頃のお話です。
一時期けっこう有名になっていたチャネラーの方と取材を兼ね、一緒に食事をしたことがありました。
そのとき聞いた話です。
彼女が言うには、私の前世は宗教関係の人だったとのことです。
でも、決して有名な僧侶などではなく、ろばの背中に荷物を積んで行商していた貧しい一市民でした。
どうしても神を求める気持ちが強く、ある偉い僧侶の話を聞きたくて集会場まで出かけます。
でも、集会場の中に入る身分ではなかった私は、外の木の幹にろばのたずなをくくりつけ、扉の隙間から、一生懸命、僧侶の話を聞こうとしていました。
その姿に気づいた僧侶が言いました。
「そんなところで聞いていないで、中へお入りなさい。あなたは中で聞くことができる」。
僧侶は貧しい私を迎え入れてくれたそうです。
ほんとうかどうかはわかりません。
前世があるのかどうかも知りません。
ただ、どういうわけか、この話が大好きなのでシェアいたしました。